さかなの名前がわからないときは?
2014/07/28
福田川で生き物観察会をしているときや、川や海で遊んでいるとき「この魚なんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんなときスマートフォンで写真を撮るだけで「画像認識システム」を利用して、魚の名前や情報を調べられる「お魚判定アプリ」が登場しました。
その名も
『魚みっけ』です。
このお魚判定アプリは、日本産の約2000種の魚を対象としています。
(イカ、タコ類は含まれません)
ちなみに現時点での判定率(表示された候補画像のうち正解が含まれる確率)は、種のレベルで約70~80%(候補80点表示の時に70%、160点表示の時に80%。いずれも人気の高い200種を対象とした時のデータ)、科のレベルで97%です。
今後のバージョンアップでどんどん種類も精度も上がっていく予定です。
画像認識による魚の自動判定アプリ『魚みっけ』
http://zukan.com/fish/mikke
iOS版
https://itunes.apple.com/us/app/fish-search/id861115577?l=ja&ls=1&mt=8
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=air.com.zukan.fishsearch&hl=ja
おさかなだって、おともだちがほしいの……かも?
2014/07/27
さかなが「友達」のような存在を作っているということが最新の研究によって明らかになった。
イギリス、セントアンドリュース大学の研究によると、『トゲウオ』80匹を6週間にわたって観察した結果、彼らは特定のトゲウオを体形で見分け、多くの時間を共にしていることがわかったという。
さらに、英アングリア・ラスキン大学と加マックマスター大学で行われた研究によると、友達のいる魚のほが友達のいない魚よりも隠されたエサを発見する可能性が高いということが判明したとのこと。
「我々は、魚たちもよく知っている慣れている魚を好む傾向にあると推測しています。エサを探す場合では、1匹がエサを見つけた場合、仲間がそれに続くため発見の確立が高くなるのです。」
「この研究はさらに、動物を媒介とした疫病の蔓延を予測することや、家畜や野生動物の新たな管理方法を構築する可能性がある。」
(セントアンドリュース大学のMike Webster博士)
つまり魚も友達を作ることによってエサの発見の確立を上げているということだ。
専門家らは今後、友達の関係は個体数のよってどこまで広がるのかや、環境の変化にどこまで適応できるかなど、まだまだ多くの発見があると期待しているらしい。
*参照
BBC
福田川もペルトン水車で発電!
2014/07/23
左奥 (株)明石発動機工作所金井社長、
左二番目 あじさい公園管理組合奥内会長、
左三番目 FCR市川会長
右奥 神戸高専高田助教授、
前列 兵庫県総合治水課石原主査
*
ペルトン水車とは
水の流れる速さを利用して回す水車です。ノズルから強く吹き出す水を、おわん形の羽根に吹き当てて回転させます。
高い水圧の落差の大きい発電所に向いています。(適用範囲:20-200m)
今回のドラム缶では最大80W程の発電ができたそうです。
( 徳島県の松尾川第一・第二発電所や高知県の分水第一発電所などでペルトン水車が使われています)
ちなみに日本で一番使われているのは水の圧力と流れる速さを利用して回すフランシス水車で、約7割の発電所が利用しています。
他にもカプラン水車やプロペラ水車、クロスフロー水車など様々な水車が存在します。
いつか福田川でも電気が作れるようになったら素敵ですね。
*
生き物観察会(菅の台小学校)
2014/07/12
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トノサマガエル(準絶滅危惧種)の影響
2014/06/27
全国の気象台が「生物に及ぼす気象の影響」と「気象状況の推移」を把握するために、動植物を指標にした「生物季節観測」と呼ばれる観測を続けているのをご存じでしょうか?
毎年、春が近づくと新聞のニュースなどになるソメイヨシノの開花日や満開日などもそれにあたります。
その観測活動では、いつもの年と比較して「早い」「遅い」と判断するための「平年値」も計測しています。
これは過去30年間のデータから平均値を算出しているのですが、その対象には「30年間のうちに8回以上観測されていること」などの条件があります。
トノサマガエルもその観測対象になっていたのですが、すでに何年間も観測されていないため平年値の算出すらできなくなってしまいました。
トノサマガエルは冬は地中で冬眠し、4~6月ごろ(繁殖期)になると平野部や低山にかけての池や水田などに姿を現します。
かつては身近な動植物の代表として「生物季節観測」の対象に選ばれたはずのトノサマガエルが、いつの間にか準絶滅危惧種になっていたことは日本の季節感が希薄になっていることへの警鐘でもあるのでしょう。
国際自然保護連合 ニホンウナギを絶滅危惧種指定
2014/06/10
国際自然保護連合(IUCN)は、生物の絶滅危機に関する情報を紹介する「レッドリスト」改訂版に掲載する方 針を固めました。
そして「ニホンウナギ」についても絶滅危惧種として指定する見通しです。
これらの発表にはニホンウナギの売買や食用の禁止する効力はありません。
しかし、確実に今後の国際取引の制限などにつながっていくことでしょう。
現在、日本で食べられているウナギの多くは、ニホンウナギの稚魚を国内で捕獲したり輸入したりして養殖したものと、中国などから輸入されるかば焼きです。
稚魚の国内 漁獲量は今年になって数年ぶりに回復しましたが、長期的には激減傾向にあります。
具体的には、ここ50年のあいだに年間約200トンの稚魚の漁獲量が年間3~6トンにまで減少しています。
*IUCN
国家や自然保護団体が加盟する世界最大の国際的な 自然保護組織。
*ニホンウナギ
昨年、環境省による日本のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。
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