鯉のぼりのうた福田川詩人 かつみ

お日さまポカポカあたたかい

クレソン咲いて タンポポ咲いて

わたしのしらない草たちも 

げんきで風に吹かれてる

今日は亀かめも顔をだし

ひなたぼっこをしているよ

チョウチョはあっちにいったりこちらにきたり

いそがしそうにとんでいる

コイはときおり浮かんでは大きなおくちをあけている
                                             


コイはおくちでパクパクと

なにか こいのぼりに言っている

コイがこいのぼりに言うのには

「大きくなったら滝(たき)登(のぼ)り、
 竜(りゆう)になって帰っ(かえ)てきて
 川(かわ)を守(まも)ってあげるから、
 それまで川(かわ)を大切(たいせつ)に
 川(かわ)をきれいにしていてね」

それを聞いたこいのぼり

しっぽをふってよろこんだ

大きくからだをくねらせた